月別アーカイブ: 2014年4月

コラム「NPOをサッカーチームでたとえたら」

こんにちは!コンサルタントの五井渕です。

前回のコラムでも呉が「甲子園」を例にしながら、ビジョンや方向性を対話することの重要性を語りました。
普段からCRファクトリーでは、スポーツをたとえにチームについて語ることがよくあります。特にサッカーチームで表現することは数多く。
これがけっこうしっくり来ることもあって、試しにNPOのステークホルダーをサッカーチームで考えてみました。
t02200084_0800030412657895068




【フィールドプレイヤー】
NPOにおけるコアスタッフですね。それぞれの強みを発揮できるフォーメーションを組んで、ともにゴールに向かっていくメンバーです。汗をかきながら走り回り、成果を出す。

【監督・コーチ】
チームのマネジメントを担ったり、的確なアドバイスで導いたり。NPOではほとんどプレイヤーを兼任しているかもしれません。

【ベンチ】
サポートスタッフにあたるでしょうか。フィールドに出てともにボールを蹴ることもあれば、ベンチにいる時もバックアップしてくれる仲間ですね。

【サポーター(ファン)】
サービスや活動のリピーター・支援者。ゲームを観にきてくれたり、グッズを買ってくれたり、何よりも応援の声がチームに力を与えてくれます。

【スポンサー】
チームのカラーに共感したり、ブランドイメージに寄与したり、サッカー(NPOにおけるソーシャルアクション)の広がりに意義を感じれば、CSRの手段としてスポンサードしてくれる企業も現れるかもしれません。

【地域】
サッカーにはそこまで興味のない地元住民とも、触れ合い、対話をすることで、チームと良好な関係を築くことができるはずです。
皆さんの団体に当てはめると、いかがでしょう?
メンバーそれぞれの特性を発揮しながら、連動したパスワークでゴールに向かっていますか。
フィールドプレイヤーなのか、ベンチなのか、サポーターなのか。関係性が明確にされた上でチームが前に進んでいるでしょうか。
監督・コーチ不在で場当たり的なプレースタイルになっていないでしょうか。
サポーター、スポンサー、地域。ステークホルダーを意識した収益化(ファンドレイジング)は良好ですか。

チームとしての理念が明確であることは、どのステークホルダーにとっても重要なことです。
自分たちはどこに向かっていきたいのか、どんな成果を出したいのか。常に向き合って、対話を続けることが、特にNPOには欠かすことができないことのように思います。

そして、やるからにはもっともっと遠いところへ、プレイヤー同士も周囲の人たちとも良い関係性の中で、楽しんで、サッカーを続けていきたいものです。
(コンサルタント 五井渕利明)

コラム「甲子園に行きたい!(社会を良くしたい)」

こんにちは、代表の呉です。

私、甲子園に行きたいです!
というのは比喩で(笑)、おおざっぱに言うと「社会を良くしたい」のです。
事業・活動を通して一人ひとりがいきいきと生きる社会(=甲子園)を目指したいのです。

甲子園を目指したいと思ったところから葛藤が始まります。
「みんなは甲子園目指したいんだろうか?」

甲子園を目指すのではなく、楽しく野球がしたい人だっている。
なんとなく野球をやってみたかった、という人だっている。
甲子園が目標じゃなくて、この仲間と一緒にやっていることが大事だという人もいる。
想いが強くなればなるほどチームメイトとの温度差に悩みます。
自分一人ががんばっているような気になってきます。
『スラムダンク』の赤木キャプテンも、『ROOKIES』の安仁屋もここに悩み苦しみます。

だんだんまわりを心からは信頼しなくなり、リスクヘッジばかり考え始めます。
(辞めたいと言ったときどうするか。タスクが遂行されなかったときどうするか。
成果が出なかったときどう対応するか。)
自分の温度を下げて、まわりに合わせてみると、少し歩調が合うから心地よかったり
するけど、「自分の夢を追う」ことにブレーキをかけているストレスの方が大きくなって
結局つらいのです。

チーム・組織で何かをやろうとするとき、常にこのような問題は起こります。
この「人と組織」の問題は、団体運営の中核を担う経営項目であり、課題です。
お金をもらう仕事ではなく、トップダウンが効きにくい非営利組織においては、
ますます大きな課題と言えるでしょう。
冷静に捉えると誰も悪くなくて、それぞれの関わり方があるわけです。
たぶん足りないのは「コミュニケーション」「対話」「共有」なのかもしれない。

A:「俺、甲子園行きたいんだけど」
B:「そうなんだぁ。気持ちわかるけど、俺はそこまでできる自信ないなぁ」
C:「私は甲子園目指したい!」
そんな対話・確認を丁寧にしていくことが、それぞれのメンバーの関わり方を
うまくデザインし、みんなが足並みそろえて「チーム」として活動していくため
には必要なのかもしれません。

一人では大きなことはできません。せいぜい一人サイズです。
NPO法人かものはしプロジェクトの村田さんが講演で「一人だと早く行けるけど、
みんなとなら遠くに行ける」という言葉を言っていました。本当にそうだと思います。
私が運営してきたコミュニティ・団体でも、レイヤーが上がるときは「人の力」です。
多少スピードを落としてでも、みんなと足並みを揃えるための「コニュニケーション」
「対話」「共有」にかける時間は、費用対効果としても(中長期的には)余りある
効果があると経験的に思います。
熱い仲間と強い組織は、事業を推進し成果を生み出します。
何より一緒にやっていて楽しいです。^^

1人では甲子園に行けない。メンバーが集まれば行けるかもしれない。
みんなで力を合わせて甲子園に行きたい。できれば甲子園を目指したい仲間と
一緒に仕事がしたい。
そして私はやっぱり「甲子園に行きたい!」。

(代表 呉哲煥)